それって本当?火災報知器の住宅事情

住宅には無くてはならないものなんすです!

 

家を建てる方は、火災報知器の存在は知ってますか?

火災報知器とは、感知器によって煙や熱などを感知し、音響ベルや放送によって周囲に火災発生を報知するための機器の総称です。(消防法では火災報知機)

火災報知器は特定の機器を指している訳ではありません。あくまでも、煙感知器や火災受信機、さらに非常用放送設備などをまとめた総称です。

消防法において住宅用火災警報器の設置基準は義務付けられています。改正消防法により、2006年以降の新築住宅が対象になった後、2011年以降は全市町村で設置が義務付けられました。

具体的には、寝室や階段、台所、居間などが対象で、各市町村の火災予防条例によって設置基準は異なります。

一方、消防法や火災予防条例による設置基準こそあるものの、罰則規定がないことから、必ずしもすべての住宅で設置されているとは限りません。

つまり「設置義務はあっても実質的には任意」という状況であると言えます。2021年時点、おおよそ2割が住宅用火災警報器を設置していないとされています。

住宅を建築する建築許可申請の時、図面に記載されているので、火災報知器は一部屋に1つは必ず設置されています。

 

最近では、こんなトラブルがあるようです。

寝ていると火災報知器の警告音が鳴って誤作動した。

なんてこともあるようです。

 

エアコンによる急激な温度上昇による誤作動

冬場に多いのがエアコンやストーブからの温風で差動式の感知器が室温の急上昇を感知して起こる誤作動です。

「差動式感知器」は室内の温度が短期間に急上昇すると作動しますが、エアコンの設定温度が高すぎるために室温が急上昇し、感知器が作動する場合があるのです。

また、エアコンと感知器の位置が近すぎるために誤作動が起こる場合もあります。

原因は、エアコンからの送風でチリやホコリが舞い上がって煙感知器の内部に入りこんだり、エアコンからの冷風が感知器に直接当たって感知器内部が結露したりするためです。

このように、感知器とエアコンの位置が近すぎると誤作動の原因になるので、消防法では、感知器はエアコンから1.5m以上離れた位置に設けることと定められています。

対処法としては

・部屋が温まるまでエアコンのルーバーを下に向ける

・感知器の真下でストーブを使わない

・感知器の設置位置を変える

・感知器を差動式から定温式へ交換する(所轄消防の許可が必要)

 

煙感知器の場合でも内部に溜まった水滴や水蒸気のほか、タバコの煙や調理の煙などでも誤作動を起こしてしまいます。

これは煙感知器の作動原因である「光の乱反射」を起こすため、煙ではないのに反応してしまうためです

経年劣化による誤作動

感知器は老朽化により正しく機能しなくなることもあります。

差動式の感知器には「リーク孔」という穴が開いています。これは緩やかな温度上昇の場合に感知器が誤作動しないよう、空気を逃がすための穴です。

しかし、リーク孔にほこりや垢などの詰まりにより目詰まりすると、感知器を誤作動させる原因となります。

煙感知器は10年、熱感知器は15年が更新の目安とされています。

新しい感知器に交換して対処しましょう。

 

以上、火災報知機の解説でした。

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