新築住宅を建てる時の土地の広さの目安は?【坪数別の間取り有】

新築住宅を考え始めた時、どのぐらいの広さの土地に家を建てるのか、目安があれば考えやすいですよね。

注文住宅のプランで「20坪プラン」や「30坪プラン」など、間取り例を目にすることがあると思います。

しかし、その広さの家を建てるのに「何坪の土地が必要なのか」が分からない人も多いはず。

今回は、住宅購入の際の土地の広さについて、目安や坪数別の間取り例も含めてご紹介します。

土地についての基本知識

まずは、土地の基本情報として、土地の単位を知っておきましょう。

土地の面積に使われる単位は「坪」「平米(㎡)」です。

一般的に「○坪の土地を探している」というように、坪数で会話することが多いですが、不動産会社やハウスメーカーの建築資料には「㎡」で記載されていることもあるので、どちらも覚えておきましょう。

1坪は何平米?

1坪は約3.3平米です。

不動産会社やハウスメーカーの土地・間取りに関する資料では「㎡」で表記されることが多いです。

平米もしくは坪数、どちらかの表記しかない場合の換算方法をご紹介します。

「㎡」と「坪」を換算するには「0.3025」を使います。

「㎡」を「坪」へ換算すると、3.3㎡×0.3025≒1坪
「坪」を「㎡」へ換算すると、1坪÷0.3025≒3.3㎡
となります。

100㎡は約30坪(100×0.3025)
60坪は約200㎡(60÷0.3025)
です。目安として覚えておきましょう。

1帖の広さは?

間取りに使われる単位は「帖(または畳)」です。どちらも「じょう」と読みますが、近年は汎用性のある「帖」を使用されることが多いです。

1帖も1畳も広さは同じで、畳一つ分(1.62㎡)です。

畳の大きさは地域によって異なりますが、1帖=1.62㎡は、「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」に基づき定められています。

注文住宅の土地の目安(全国平均)

注文住宅を建てる人の、住宅面積の全国平均は約37坪です。

敷地面積の全国平均は約76坪になっています。

住宅面積は延床面積のことで、各階の床面積を足した広さです。建築面積とは異なります。

例えば、住宅面積が40坪の場合、40坪の平屋もしくは、20坪の2階建て住宅をイメージしましょう。

あくまで全国平均なので、住みたい地域の土地情報を得たい場合は、お住まいの地域の不動産会社や住宅会社に相談してみると良いです。

参考:住宅金融支援機構「2022年度フラット35 注文住宅融資利用者調査」

住居人数別の建築面積の目安

国土交通省「住生活基本計画」によると、豊かな住生活を送るための誘導居住面積水準について

●1人暮らしは55 ㎡

●2人以上の世帯では 25 ㎡×世帯人数+25㎡

であると定めています。

3人家族なら100㎡(約30坪)、4人家族なら125㎡(約38坪)が目安ということになります。

あくまで目安なので、参考程度に頭に入れておくと良いです。

建ぺい率・容積率・さまざまな建築制限

住宅の土地と建物において、自由に好きな家を建てられるわけではありません。

土地に対しての建築面積や延床面積には、地域や周辺状況によって制限があります。

「建ぺい率」と「容積率」は家づくりにおいて非常に重要なので、必ず知っておきましょう。

その他の建築制限についてもご紹介します。

建ぺい率とは

土地に対しての建物の割合を「建ぺい率」と言います。

例えば、敷地面積100㎡の土地の建ぺい率が60%の場合、60㎡までの家が建築可能ということです。

建ぺい率は、自治体ごとに定められていて、日照の確保や災害を防ぐなどの目的から、制限が定められています。

建ぺい率をオーバーすると違法建築物になるので、あらかじめ確認しておきましょう。

容積率とは

建ぺい率とセットで出てくる「容積率」。

容積率とは、土地に対しての建築できる「延床面積」のことです。

建ぺい率と同じで、自治体ごとに基準が定められています。

例えば、容積率100%と指定された100㎡の敷地には、延床面積100㎡の建物が建てられるということになります。1階と2階が50㎡の2階建てが建てられます。

ここでポイントなのが、建ぺい率と容積率は必ずセットになっているところです。

「建ぺい率60%」「容積率100%」の100㎡の敷地の場合、建築面積60㎡の2階建てを検討すると、2階の床面積は40㎡になります。

建ぺい率と容積率、どちらもクリアする住宅を設計する必要があります。

住宅におけるさまざまな建築制限

土地に関する建築制限の他に、建物に関する高さの制限もあります。

●斜線制限…建物周辺に及ぶ日照に関する3種類の制限があります。

1道路斜線制限…隣接する建物の向かい側の道路への日照の確保を目的とした制限。住居系用途地域の場合、隣接する道路の反対側の境界線から1mにつき1.25m上がる斜線の内側(下側)までの建築制限。

2隣地斜線制限…隣地における日照の確保を目的とした制限。隣地の建物が20mまたは31mを超える場合に適用される制限です。

3北側斜線規制…建物の北側に隣接する周囲の日照の確保を目的とした制限。

●絶対高さ制限…第一種及び第二種低層住宅専用地域・田園住居地域のみに該当する建物の高さ制限。エリアによりますが、建物の高さを10mまたは12m以下と定められています。

坪数別間取り例

シンプルで無駄がない20坪の平屋

大きな土地がなくても建てられる、将来も安心の平屋プラン。

2LDKのシンプルな間取りで、使いやすい家事動線も魅力的なおうち。16.06帖のリビングで、家族団欒の時間を楽しめる家になっています。

ゆとりある自然素材の家 30坪の2階建て

自然素材の暖かな2SLDKの間取り。30坪の間取りだと、19.7帖の広々リビングが実現できます。2階には9帖の寝室に6帖の洋室、2帖のワークスペースも確保でき、ゆとりあるウォークインクローゼットも設計できます。

20坪と30坪の間取りをご紹介しました。それぞれの部屋数や部屋の広さを知っておくことで、何坪の家を建てたいか、の参考になれば幸いです。

※間取りは一例です。詳しくはお問合せください。

まとめ

今回は、住宅購入の際の土地の広さや目安についてご紹介しました。

建ぺい率や容積率は、家づくりには欠かせない知識です。しっかりと理解しておきましょう。

1平米や1坪の広さを理解するためには、間取りをたくさん見ることが一番です。この建築面積ならリビングはこのぐらいで、この部屋数かな…?とだんだん間取り図を見て分かってくると思います。

これから家づくりや土地探しを始める人は、この記事を参考にしてみてください。

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